ウォーターハンマー現象って知っていますか?

水道屋給湯器を利用するたび、「コンコン・トントン」と何かを叩くような音がすると悩んでいませんか?

それはウォーターハンマー現象かもしれません。ウォーターハンマー現象を放置しておくと、給湯器や水道管が破損する恐れもあるため注意が必要です。そこで、今回はウォーターハンマー現象についてご紹介します。

 

ウォーターハンマー現象とは

ウォーターハンマー現象は「水」と「配管」が関係しています。水を使う場所で発生しやすく、変な音が出てくる現象です。別名「水撃作用」とも言われています。給湯器や洗濯機など水道を使う際に変な音が出る人は要チェックです。ウォーターハンマー現象の原理やメカニズムを知って原因を突き止めていきましょう。

 

ウォーターハンマーとは

ウォーターハンマー」という言葉を初めて聞いた人は多いでしょう。簡単に説明すると、水道の蛇口を開閉する際、ハンマーでたたいたような音が出る現象のことです。発生する音の特徴から「ウォーターハンマー」という名前がつきました。しかし、なぜハンマーのような音が出るのでしょうか。

 

原因は、水がとおる配管内の水圧が関係しています。水の流れが急激に変化したとたん、配管内の圧力も変わるものです。たとえば、ポンプやバルブを急にあけると圧力が瞬間に高まるでしょう。圧力の急激な高まりによって、圧力波が発生します。圧力波は上流に伝わり、配管が振動することよって音が発生するのです。

 

急激な圧力変化はおよそ10MPa以上

水がとおる配管内の圧力変化によって起こる音が「ウォーターハンマー」です。気になるのが、急激な圧力変化の大きさですが、思っている以上にかかる圧力は強まります。

 

なんと、瞬間時にはおよそ10MPa以上の圧力変化が起きているのです。10MPa以上の圧力変化は、バルブや結合部、配管や給湯器装置など揺らすほどの大きさだと思ってください。古い給湯器の場合、ウォーターハンマーによって壊れる可能性もあります。

 

もし、ウォーターハンマーによってバルブが破壊すれば大きな事故につながるでしょう。実際、海外の事故ではウォーターハンマーによる死亡事故が起きています。事故を防ぐためにも早めの対策が必要です。

 

ウォーターハンマーを放置するとどうなるの?

圧力変化によって起こるウォーターハンマーのメカニズムは非常に危険です。発生する音を放置すると、大変な事故につながります。放置すればするほど、給湯器や洗濯機などのセンサーなどに損傷を与えるでしょう。いつも普通に使っていた機能が使用できなくなってしまいます。最悪なケース、給湯器・洗濯機本体が壊れる可能性もあるのです。

 

特に、住宅が集合している地域、マンション・アパートでは注意しなければなりません。振動や騒音が目立ってしまうため、近隣トラブルに発展することもあるでしょう。水道管破裂にもつながるので、できるだけ早めに解決してくださいね。後ほど、対処法や対策について説明します。