給湯器設置場所での戸建てとマンションの違い

以前給湯器には設置場所の基準があるとお伝えしました。

今回はガス給湯器設置での戸建てとマンションの違いについて細かく説明しようと思います。

 

 

 

戸建ての場合

戸建ての場合では、設置場所に関して自由度があります。

ガス給湯器の廻りの環境さえしっかりしていれば、屋内に設置することも屋外に設置することもできます。

一般的には屋内での爆発や火災のリスクを回避するため、屋外に設置するケースが多くなります。

 

 

マンションの場合

マンションの場合は、管理規約などもあり、自由にどこにでも置けるというわけではありません。

既に使用しているものがパイプシャフトに設置されている場合には、買い替えをする場合にそのスペースに合ったものを選ばないといけません

また、配管工事の自由度もそれほど高くありません。マンションの場合ではガス給湯器のカタログを見る前に、どのようなものが設置できるのかの確認が必要です。

それを理解した上で、適合するサイズのガス給湯器から、希望する商品を選ぶことになります。

 

ガス給湯器の設置には基準がある。

 

ガス給湯器を設置するときの、具体的な設置基準について見ていきます。

ポイントは次の3つです。

 

  • 機器本体からの離隔距離
  • 排気吹出口からの離隔距離
  • 排気吹出口と窓の位置関係

それぞれの離隔距離や位置関係がどのようになっているのか見ていきましょう。

 

機器本体からの隔離する距離

 

ガス給湯器本体は建物や障害物との距離を、下記寸法以上離して設置する必要があります。

 

  • 上方:排気口から300mm(不燃材の場合も同様に300mm)
  • 前方:600mm
  • 後方:10mm
  • 側方:150mm(不燃材の場合は45mm)

 

屋内設置の場合、排気筒のトップから600mmには障害物がないようにしてください

特に排気筒トップが下向きになっている場合には、荷物などをその周辺に置いてしまわないように気をつけてください。

 

排気吹出口と窓の位置関係

せっかく排気して、汚れた空気を屋外に出したのに、すぐうえに窓などがあると、そこから排気が侵入してしまいます。それを避けるために、排気の吹出口と窓などの建物開口部の位置関係が定められています。

 

  • 上方:排気口から300mm
  • 下方:排気口から150mm
  • 前方:600mm
  • 側方:150mm

 

排気口が排気カバーなどで上を向いている場合には、排気カバー端から窓まで600mm以上あけなくてはいけません。

 

いかがでしたでしょうか普段何気なく配置されているガス給湯器には実は設置に基準があったのですね。

もし新規でガス給湯器を導入する際にはチェックしておくと良いかもしれません。