ガス給湯器にはいろいろと基準がある!
回ではガス給湯器の設置場所には基準があるとお伝えしました。その中で排気筒というものがでてきましたが。
今回は設置基準を守らないとどうなるのか等細かく説明していきたいと思います。
排気筒の設置基準
屋内配置の場合は排気筒を使って排気します。ただし、その排気筒に関しても設置の基準があります。
排気方式によって基準が違います。ですので、それぞれの方式ごとの基準をご紹介します。
FE式、FF式
- 排気筒の機器からの立ち上がり部を1m以内に抑える
- 排気筒を横に延長する場合には1/50の勾配をつける
FE式とFF式で気を付けたいのが、排気筒内の結露です。結露がガス給湯器側に流れてこないように必ず勾配をつけておきましょう。
CF式
- 排気筒トップを風圧隊の範囲外に設置する
風圧帯という聞きなれない単語が出てきましたが、簡単に言えば排気筒内に空気が逆流しないようにレイアウトするということです。風が吹いても排気が逆流しないように、風の流れを考慮して排気筒の設置を行いましょう。
ちなみにそれらの細かい説明は下記に記載しておきます。
- CF式(自然排気式)
- FE式(強制排気式)
- BF式(自然吸排気式)
- FF式(強制給排気式)
CF式とFE式は屋内の空気を利用してガスを燃焼させます。
その時の排気を自分で行うものがCF式で、ファンを使って強制的に排気するのがFE式です。
BF式とFF式は屋外の空気を取り込んでガスを燃焼させます。
設置基準は守らないと危険です!
今までいくつか基準についてお話しましたが、こんなにいくつもの設置基準があって
全て守ろうとするとかなりの制約を感じる人もいらっしゃると思います。
基準を全部守ったら、どこにも設置できない。というようなケースも考えられます。ですが、
設置基準を無視して無理に配置したらとても危険な状態になってしまいます。
ガス給湯器が不完全燃焼を起こす
排気口の前に壁などがあると、うまく吸排気ができなくなります。
その結果、ガス給湯器が不完全燃焼を起こします。この時一酸化炭素が大量に排出され異変が起こるまでなかなか気づけません。
そして気づくのが遅すぎると最悪死に至る可能性もあります。また何度も不完全燃焼を発生させるとインターロックがかかってしまうことがあります。
そうなると、メーカーに修理を依頼しなくてはいけなくなります。
火事が発生する
ガス給湯器近くに可燃物を置いてしまったことで、そこに火がつくということもあります。排気口の上にタオルや布巾などを載せて、そこに引火して家事になったというケースもあります。物を周りに置かないようにするだけで回避できることです。必ず設置基準に従って安全な環境でガス給湯器を使いましょう。