給湯器の設置場所って重要?
皆さんが普段何気なく使っている給湯器ですが、実は給湯器には設置場所の基準があるって知っていましたか?
ガス給湯器を選ぶ時にまず考えるのが、屋外か屋内どちらかに設置するということです。
しかし、それぞれデメリットがあるという事も理解しつつ設置していかなければなりません。
屋外設置・・雨風の影響を受けやすく、冬場などでは気温が下がってしまい効率よく運転する事ができない
屋内設置・・屋内でガスを燃やすことになり、安全の面で不安 という点があります。
居住地域の特性なども考慮して、どちらかに選択しなければなりません。
また、それぞれのタイプがあるためご紹介します。
屋外設置タイプ
- 壁掛型
- 据置型
- パイプシャフト式
主にこれら3つのタイプがあります。
また、屋外に設置する場合には、吸気も排気も屋外で行えるので、本体から直接吸気を行うことができます。設置スペースが十分にある場合は据置型で
スペースがあまりない場合には壁掛け型で、マンションなどの集合住宅の場合には、スペースの関係でパイプシャフト式にレイアウトされることがよくあります。
屋内設置タイプ
屋内設置タイプのものでは排気を屋外に出さないといけません。そのため、吸排気のスタイルによる分類と設置スタイルによる分類の2つの分類方法があります。
吸気と換気によるスタイル分類
- CF式(自然排気式)
- FE式(強制排気式)
- BF式(自然吸排気式)
- FF式(強制給排気式)
CF式とFE式は屋内の空気を利用してガスを燃焼させます。
その時の排気を自分で行うものがCF式で、ファンを使って強制的に排気するのがFE式です。
BF式とFF式は屋外の空気を取り込んでガスを燃焼させます。
設置スタイルによる分類
壁掛型
浴室据置型
屋内に設置する場合は、排気口が人よりも高い位置にくるようにするため、
壁掛型が基本となります。ただし、浴室用給湯器の場合は浴室据置型として
浴槽に並べてレイアウトされます。
設置場所が重要な理由
ガス給湯器はどこにでも設置できるわけではないと説明しました。
ですが、なぜ設置場所を重視しなければいけないのでしょうか?
その理由は2つあります。
- ガス給湯器の能力を最大限に発揮させる
- 利用する人の安全を守る
重要なのは、ガス給湯器に無理のない吸排気をさせることで、吸気口や
排気口近くに障害物がある場合は、ガス給湯器本来の能力を発揮できなくなってしまいます。
計算上で吸えるはずの空気を吸えなくなると、給湯器内で不完全燃焼が起こることがあります。
このため、ガス給湯器は吸気口や排気口近くに何もない環境を整えてあげる必要があります。
そして、もうひとつ重要なのが安全性です。どんなに安全なガス給湯器でも、ガスを燃焼させている以上、100%の安全はありません。
排気ガスを吸ってしまったり、存在に気づかずに手で触れてしまったりしたら大変ですよね。そうならないためにも、設置場所の基準が定められています。