ガスボイラーの仕組みとは・・

前回はガス給湯器とガスボイラーの違いについてお話しました。今回はそれぞれの仕組みについてご紹介しようと思います。

 

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ガスボイラーの仕組み

ガスボイラーは都市ガスでもプロパンガスでも、それぞれのガスの種類に応じて

設計された機材を用いることになります。

 

2つのガスは種類が異なるため、ガス自体を変える場合

配管施設の工事も必要となってきます。

風呂などの循環式湯沸かし器などを除けばそのほとんどで、

いずれも水道から直接ボイラーに向かって1系統水道管を取り付けています。

 

内部に水をためるタンクを持ち、それを加熱する「減圧式(貯湯型)」と

水道の圧力が十分に高く安定した所で用いられ、管の一部が熱を受けやすい加工し、

そこを通過する水を温める「直圧式」があります。

 

減圧型タンク内に一定以上の温度の湯をあたためておき、使用する都度水と混合して温度を調節。

直圧式ボイラーと瞬間湯沸かし器では、設定した温度に合わせて、管を通過する水の量を増減し、温度を調節しています。

直圧式・・水道圧が直接建物内の各蛇口やヒーターに水を届けるための圧力となっています。

減圧式タイプでは、ボイラー内部にポンプが内蔵されていたり、もしくは圧力を増すために外付けで増圧ポンプを設置して使用しています。

 

基本的に直圧式は水道圧が不安定で給水量に増減がある場合、

水切れで内部を空焚きしてし

 


まう恐れがあるため、

ボイラーに入るより手前の部分で、

直結式増圧ポンプを追加することもあります。ですが近年、全国の人口密集地を中心に、

水道設備の配水面=水道圧部分が大きく改善しており、

各地で直結配水が推奨されています。

 

配水場と自宅との条件にもよりますが、ポンプを取り付けなくてもビルの9F程度までは勢いの良い水が届くほどの設定がされているところもあります。

また「直圧式」のうち、「都市ガス」を利用したものを設置するときには、一定以上のガス圧が常に確保できているかの確認も、大切なポイントとなります。

新興住宅地や都市化が進み、大型物件開発が続く地域などでは「直圧式」を選択するケースも多々あります。

ガス圧が十分ではない場合、不完全燃焼による事故などの可能性もあります。

 

不安のある地域では、都市ガスサービス提供会社やその提携店を通じて、一度しっかりとした時間や曜日別に確認を行った方が良いこともあります。

屋内では、給湯のほか、建物の下のフロアにボイラーを設置し一般的な不凍液の密閉管を1系統つけている暖房システム設置の場合も注意が必要です。

ボイラーから宅内に配置し、「上のフロアで」床暖房や冷暖房などを行うケースでは、各部屋に管が分岐するため、配管の末端まで、比較的密度が高く温かい液体が

届きにくいケースも非常に多くあります。

 

そのため、ボイラー内もしくは外付でポンプを取り付けるか、配管の見直しなどを行うこともあります。ポンプ分、エネルギー使用も発生します。

ヒートポンプという熱交換方式を備えたガスボイラーの「ヒートポンプ給湯器」であれば、気体と液体を変えるため各所に弁が設置されており高圧であることが強みです。